大きな穴を覗き込んだ人々がみな錯乱状態になってしまう事象が発生。その調査のさなか、テルアキ、アンリ、ヤスノブまでもがその餌食になってしまう。 アースガロンに単身搭乗したエミは、AI対話システム「EGOISS(イーゴイス)」とともに、怪獣モグージョンとの戦いに挑むことになる。
「恐怖は地底より」
地底を覗くと見えるその人の恐れているものが見える。
という描写。
ライバッサー
M1号
バラバ
タッコング
色々な過去怪獣が出てくるのが面白い。
SKaRD隊員の苦手なものも明らかとなり、
テルアキ副隊長はおはぎ…笑
ヤスノブ隊員はカナン星人
アンリ隊員はタガヌラー
ゲント隊長は壊れたアースガロン
エミ隊員は自分
それぞれのキャラクター性やバックボーンをしっかり表しているのがわかるし、こういったエピソードって大体面白い。
特殊な訓練を受けているゲント隊長とエミ隊員に関しては、現場でなんとか持ち堪えて病院送りにされてないのも脚本の都合とはいえしっかり考えられていると思える。
今回の怪獣、モグージョンは手から光を発して対象の苦手な物の幻覚を見せるという能力。人間をも捕食対象という意外と恐ろしい怪獣。
見た目とは裏腹になかなかに恐ろしいモグージョンだが、実際にアースガロンやブレーザーと対峙してもなかなかの強敵。レインボー光輪を簡単に返してしまったり、腕を伸ばしたり、頭をノコギリのように回転させたりとフィジカルが強いだけでなくバラエティに飛んだ能力。
(これをアドバンスでソフビ化してほしかったが、さすがに厳しいか…。)
イーゴイスを搭載し、喋れるようになるアーくん。
エミ隊員をアースガロンに搭乗させるという特殊イベントをも同時にこなすなんて…。(ヘルメットかぶってアースガロンに乗るエミ隊員かわいくないかい??)
今まであまり内面が見えてこなかったエミ隊員。
一時は不穏な雰囲気も見せていたが、ここにきてしっかりとSKaRDの面々との絆を感じるエピソードを入れてくれるのはとても良かった。彼女の人間らしさを見せつつ、巨大化した女性隊員が出てくるのはこれって…。
(シンウルトラマンでもその描写があるので見覚えのある人も多いはず。)
田口監督はウルトラマンオマージュが多いなぁ。
今話の監督、辻本監督の妙技も光る。
特撮とアクションは堅実で素晴らしく、もはや定番となった辻本アングルもしっかりと見せてくれる。
ブレーザーがピンチの中、幻覚を振り切ったエミ隊員が助ける。
目を閉じるブレーザー(目の光が消える)
「見えるものだけ信じるな…。」
をブレーザーが実践しているように思える。
放映作品内ではあまり見かけないが、ショーでは目やカラータイマーの点灯を演出として効果的に使っていることが多い。今回はそれがTVシリーズ本編で見られたのが個人的にはとてもよかった。
今話は個人回で掘り下げをするのではなく、SKaRD全体の回となっており、モグージョンの魅力もかなり引き出せていたのではないかと思う。