やんしのきまぐれポート

しがないアラサーがつらつらと文章を書いていきます。

TOUR Ninth Peel next にいってきたお話。

TOUR "Ninth Peel" next

in CLUB CITTA, いってきました!!!

待ちに待ったNinth Peel ツアー2本目。
今回はライブハウスでのツアーとなり、1本目のツアーとどのように変化しているかが1番の見所。

1本目のツアーについてはこちら↓
https://yanshi-oliveofficial.hatenadiary.com/entry/20230423/1682260431


ライブの日直前に出した私のセトリ予想についてはこちら⇩
https://yanshi-oliveofficial.hatenadiary.com/entry/20231030/1698663354


(セトリ自体はめちゃくちゃ外しているけれど、ピックアップした曲は割と的を得ていたかも。)




ここからはセットリストを公開しての記事になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いします。
セトリバレOKだよ!もう行ってきたよ!という方はぜひお付き合いください。















UNISON SQUARE GARDEN

TOUR Ninth Peel next セットリスト



スカースデイル
天国と地獄
恋する惑星
BUSTER DICE MISERY
23:25
kaleido proud fiesta
ドラムソロ〜セッション
ここであったがけもの道
アンチ・トレンディ・クラブ
きみのもとへ
いけないfool logic
カオスが極まる
もう君に会えない
夏影テールライト
セッション
ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
世界はファンシー
フレーズボトル・バイバイ
スペースシャトル・ララバイ
Invisible Sensation

En
ライドオンタイム
mix juice のいうとおり




アンコール含め全20曲。ライブの所要時間はピッタリ90分だった。
今回もMCというMCはなく、斎藤くんが喋るのも必要最低限。短い時間でもしっかりと満足感があるライブをしてくれるのがユニゾンの持ち味。「無駄がない。」という言葉がよく似合う。
全体のブロック分けは前回の1本目のツアーの構成とよく似ており、
スカースデイル〜kaleido が1ブロック
ここであったが〜カオス が2ブロック
もう君に、夏影 が3ブロック
ミレニアム〜Invisible が4ブロック
そしてアンコール
という構成。

1ブロック目の滑り出しの満足度もさることながら、中盤の盛り込み具合も素晴らしく、最後のたたみかけも圧巻。長いようであっという間に過ぎていく感覚は前回ツアー以上かもしれない。
1周目のホールツアーと変わり、今回はライブハウスツアー。3人との近さや音の圧など、まだ違ったサウンドや雰囲気を楽しめた。


ここからは流れで一曲づつ詳しく書いていく。

絵の具が止まり、斎藤くんのアカペラからはじまる。

スカースデイル

1本目のツアーや昨年のカレイドツアーの頭と同じような静かにはじまりながらも驚かされる1曲目。
「 1.2.3 僕の声を初めて君がキャッチした 」
Ninth Peel museumのライブ映像はここへの複線だったのかも知れない…。

そして一気にフロアのボルテージが上がる2曲目。

天国と地獄

観客の熱を高めるにはもってこいの曲。個人的には昨年の緑黄色社会との対バンライブ以来に聴けたのでまぁ、熱いのなんの。
「 キリがないので とりあえず成り行きに Let's stay around 」
ここからカオスか?と思いきや

恋する惑星

こっちできたか!!!となったのは自分だけでないはず。
前の曲との高低差で脳がやられてまう。こういった曲の振れ幅があるのもやっぱりこのバンドの魅力。前回はラストだったが、今回は序盤での披露ということでまた味わいが違うのも面白いところ。
「 君と同じ世界に居たい まだまだ光っていたいのだ! 」

BUSTER DICE MISERY

まーたびっくり枠挟んできたな!!!マジでどういう風に考えればこういう高低差があるセトリ組めるんや…。この曲もかなり久々の披露。
「 オブジェクションは声にならない なんてあんまりな罰 」
ここから止まることなく

23:25

きた!これよこれこれ!会場の熱が一曲ごとに上がっているのを肌で感じられる。やっぱりライブ映えするよねこの曲も。
「 今握り締めて走り出せば空も飛べるようなお年頃ですもの 」
そして息を吐く間も無く

kaleido proud fiesta

!!!???!!!!!!!!!!??????!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?!!?????? やばすぎる…いやいや、やばすぎるよ。だって、23:25からそのままカレイドやるんだよ???

意味がわからんすぎてここで一回思考が止まる。
斎藤くんカポなしでのカレイドをさらいなおしたんですか…。本当にやばすぎる。これはこれからの可能性も広げる大きな一歩、一曲。UNISON SQUARE GARDEN は20周年を迎えようとしている今でも進化が止まらない。
バンドとしてもまた新たな転換点を見た気がした。
「 かくしてまたストーリーがはじまる 」

ひと息ついてドラムソロがはじまり、そのまま流れるようにセッションへ。ん??これはなんだ?MIDNIGIT?いや違う…うん??

ここであったがけもの道

おおおおおお!!!またきましたびっくり枠。まさかここでB面持ってきますかね田淵さん。この曲誰が予想したよ…。

\成敗成敗‼︎/

出来るの楽しいよね。またやりたい。
「 君が信じるまでずっと 冗談を交えながらもっと 」

アンチ・トレンディ・クラブ

少しも休む時を与えてくれないのがユニゾン
「 本当に…本当に?そのスイッチいれたら 君のことも忘れちゃわないか? 」
前回ツアーと似た立ち位置だが、ここから繋がるのは…???

きみのもとへ

いやあああああああああああああああああうわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

本当にフロアで叫んでしまいました。周りの皆さん本当にすみません…。だって一番好きな曲なんや。仕方ないよな??記憶に新しいのはLIVE in the house での披露で、最近はめっきりやる機会がなかったのでとにかく嬉しい。この曲も名曲なんだよ…。
「 君がいない世界ではきっと 明日も明後日も泣いているよ 」
「新曲‼︎」と斎藤くんが発する。ということは???

いけないfool logic

この流れで新曲持ってくるのはズルすぎる…。一番好きな曲からどハマりしている新曲に繋げられるなんでもう…私は完全にやられてしまいました…。斎藤くんのヘェイ‼︎からしか摂れない栄養がきっとあります…。
「 最後に笑うのは僕らだろう 」

カオスが極まる

ここで終わらずにダメ押ししてくるのがセトリおじさんですよね。全員ブチあげ案件ですよこれ。この日1番の高低差かつブチあげポイントだと言っても過言ではない。この曲も一年でかなり成長した曲になった。
「 だから前例になく超気持ち良い 君はどうだ? 」

一時の休息。会場全体が静けさに包まれる。

もう君に会えない

セッションから入ることもなく、斎藤くんの声をまっすぐ届けていくスタイル。照明も暗いままでこの曲の儚さを表しているようだった。心なしか田淵が涙目に見えた気が。受け手によってもこの曲の意味はすごく変わってくるものだと思うし、歌詞のような経験をしているかしていないかも大きい要素になりえそう。彼らがどういう思いでこの曲を作り上げたのか、真意までは見えてこないが、ライブで聴いたことで単なるアルバムの中の一曲だという立ち位置ではないような雰囲気は十分に感じることが出来た。
「 どんな季節にも君を思い出す 」
そこからの流れでしっとりと始まる

夏影テールライト

これも8枚目のアルバムツアー以降はほとんど披露されていなかったので久々な感覚。
複雑かつ情緒的なこの曲はこの時期にも合うし、前の曲との親和性も高い。
「 君の声を聞いて始まる この季節を好きでいたい 」
つかの間の休息の後、すぐにセッションがはじまる。セッションだけで2時間いけるくね?と思うほどかっこいい。いけるよ。
会場のボルテージをすぐに上げたところで

ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ

前回ツアーでは序盤で演奏されたこの曲だが、今回はラストのブロックのトップバッターという役割。グッズでTシャツも出ていたし、そりゃやるよね‼︎って感じ。これからもどんどん使っていってほしい曲の一つ。
「 夢のインフレは止まってくれない 」 
バチっと決まるサウンドからシームレスに次の曲へ

世界はファンシー

8枚目のアルバムからこの曲が!!!確かにグッズのTシャツのアライグマさん✌️してるもんね。
ハッピー✌️😎✌️
やっぱりこの曲も盛り上がるよね。みんなそろそろ疲れている…と思いきや動かざるを得ないのよ。
「 どうせ一聴じゃ読み解けないから 」
そして長めのイントロ。CD音源よりも長い…これは…

フレーズボトル・バイバイ

\フレーズ!!/ \ボトル!!/ \バイバイ!!/
あまりに急に投げられたので思いっきり叫べず…今回それだけが心残り…。
「 忘れられない今日になった! 」
ここから繋がるのは…???

スペースシャトル・ララバイ

きました!!!アルバムリピート再生繋ぎ!
フレーズボトルから繋ぐならやっぱりこれだよねとばかりにやられるとこっちも上がらないわけがない。事実ここで終盤感がかなりあったのでフロアも全開。
1番頭かラストな気がしていたので個人的にはここでの立ち位置にも少し驚いた。
「 ありがとう 君を乗せて地球は今日も回るんだよ 」
トップスピードのまま、ラストっ!

Invisible Sensation

名盤7枚目からの刺客がここで来ました!!!
7枚目アルバムツアーでも、8枚目アルバムツアーでも演奏されていたこの曲だが、今回は満を辞して本編ラストを飾ることとなる。昨年の2つのツアーや今年のフェス出演では10%がかなり目立っていたので、ここでこの曲を持ってこられるのも熱い。スペースシャトル・ララバイで終わらずにこの曲で締めてくれるのも流石。
「 だから、生きてほしい! 」

休む間も無くすぐさまアンコール。

ライドオンタイム

ニゾンのザ・アンコール曲のひとつ。
宇宙関係の曲が目立つ今回のセトリに花を添えるにこの曲はベストと言えるだろう。あと、シンプルに上がる。みんな打ち上がっちゃうぜ。
「 ほら、世界は絶対に どうしようもないはずの僕と君を スタートラインで待っている 」

mix juice のいうとおり

最高の締めですよ…。個人的には来年のFCツアーまで取っておくと思っていたので単純に驚いた。(イズミカワソラさんがゲストでいらっしゃるし。)恋する惑星やいけないfool logic の先輩的な立ち位置の曲の一つにこれもあると思うので、文脈を感じてしまう。これも最後の締めにふさわしい曲だ。

「 一聴ではわからないならそれこそが贅沢な暇つぶしって思いはしないかしら 」




総括

蓋を開けてみれば1周目のツアーから新アルバムの一部を除いてほとんどが入れ替わったセットリスト。
どちらのツアーでも演奏されたのは
スペースシャトル・ララバイ
恋する惑星
ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
カオスが極まる
アンチ・トレンディ・クラブ
kaleido proud fiesta

の6曲のみであとは総入れ替えなのだから恐れ入った…。てっきり半分ほどは1周目の曲をやると思っていたので単純にそこへの驚きと感動があった。やっぱりこのバンドは恐ろしい…。(MMM〜MMMenもカレイド〜ficもそんな感じだっただけに驚かざるを得ないというか…。短期間でたくさんの曲をライブで聴かせてくれたのだからとにかく嬉しいよね。)
9枚目の新アルバムから今回、
もう君に会えない
フレーズボトル・バイバイ
の2曲が新たにセットリスト入り。
1周目では披露されなかったので、ここできっちりとカバーされる。どちらも立ち位置としてはおいしい部分に、いたので、この2曲をどこに置くかを決めた上でセットリストを決めていったのかな?などとも考えられた。
(フレーズボトルに関してはグッズも出ていたし、やらないわけはないよね笑)



毎回のツアーで思うことではあるが、序盤で飛ばしすぎて後半大丈夫か?となる。しかし、中盤や後半戦でもしっかりとそれ以上のものを聴かせてくれるので杞憂だったと振り返って思うのだ。
その中で単純にアルバム曲を並べるわけでなく、過去の曲と新しい曲とを組み合わせて新たな魅力を引き出してしまうのだからすごい。何度も言っていることだが、過去の曲ほぼ全てが手札としていまだに使えるのはユニゾンのバンドとして特異かつ秀でている部分とも言えよう。
2011年のJET CO.の23:25から2022年のkaleido proud fiesta に繋がるようなセットリストを組むのは彼らくらいではないだろうか。
田淵がツアー直前の出したブログで「新しい曲もいいけれど、古い曲も当たり前のようにやりたい。」というようなことを書いていた。ライブに行く人たちの中で昔の曲が聴きたい人も当然いるわけで、新しい曲もまた需要は間違いなくある。
それに応えるようにか否か、彼らはあのようなライブを魅せてくれる。曲の並びであったり、ライブならではの音、アレンジ、そう言ったものを聴きたいから私たちはライブに足を運ぶのだ。

今回のツアーで印象的な歌詞はやはり"君"である。ユニゾンの曲の中では、"あなた"という二人称もよく出てくるが、それ以上に多いのが"君"なのだ。
(だいたいそうだろ?ってツッコミはなしで。)
このツアーのセットリストの曲の中でも、20曲のうち12曲に"君" という歌詞がある。「もう君に会えない」が今回の中心に添えられる曲として考えると、"君"という言葉にフォーカスを当てるのは自然とも言えよう。それにしても「きみのもとへ」も入れてくるのはどストレートで驚いた。(前回ツアーのCity peel 〜静謐甘美 のような直球で勝負をしているような感じ。)

次は全体のイメージ的な部分。
1周目のツアーを端的に表現するのであれば、「狂気とロマンス」(映画的にいうとララランドとマッドマックスかな。)
2周目のツアーは「出会いと別れ、そしてこれから。」
という感じに私は捉えられた。(こっちは映画的にいうと恋愛ものと冒険もの。具体的にはあげないけど。)
変にセットリストの意味を考えるのも野暮な気もするが、それぞれの並びにしっかりと考えや気持ちが込められていることは間違いだろう。(本人はきっと口にしたり解説したりすることはないが。)
君と僕、あなたと僕、2人の対話や関係を感じられるような曲が並んだこのツアー。特に中盤はそれが色濃く出ている。単純な曲の並びの気持ちよさだけでなく、物語性を読み解いていくのもまた違った捉え方が出来て楽しい。

今までのアルバムツアーとはまた違った次元に突入した
Ninth Peel next 3人はどこまで進化して突っ走っていくのか。20周年イヤーにどんなものを聴かせてくれるのか、魅せてくれるのかが今からとても楽しみだ。

また行くよ。