やんしのきまぐれポート

しがないアラサーがつらつらと文章を書いていきます。

TOUR 2023「Ninth Peel 」のお話。

"Ninth Peel"

2023/4/16 森のホール21 大ホール

いってきました!!!

新しいアルバムを発売してわずか4日後に迎えたアルバムツアー初日。
前回のアルバムツアーはアルバム発売から一年空いてからの開催だったこともあり、今回はそのスパンの速さに驚いていた。どうにか気持ちを乗っけつつ、初日公演に参加してきた。

新アルバムのツアーではあるのだが、ユニゾンらしい新旧の曲を織り交ぜていくスタイルは変わらず。そして今回もMCは全くない。音楽だけで客席を魅了していく。
ある意味19年目のUNISON SQUARE GARDEN だからこそ出来ること、そういったものを3人から感じることが出来た。

公演時間は約1時間35分ほど。アンコール含めて20曲というボリュームで私たちを満足させてくれる。満足なんだけれど、まだもうちょっと聴きたい!すごく長かったようにも感じるし、一瞬の出来事だったかのようにも思える。そういう塩梅が見事なのも彼らの凄さなのかも。

今回の公演からは観客の声出しが全面的に解禁となり(マスク着用の上)、コロナ禍以前のライブがまた少し戻ってきたような感覚があった。3年に及んだ声出し禁止のライブの影響か、声を出していた人が多いわけではなかったが、肌感で盛り上がりを感じられるのはとてもよかった。(みんな声の出し方忘れちゃったかな?笑)


ここからはセットリストを踏まえた上で、語っていく。
(見たくない人は👋またライブに参加した後に見てくれたら嬉しいです🙏 できれば今回のツアーは見ないで行けるのならそっちの方が良いと思います!それだけ言っておきます!)




以下、セットリスト














"Ninth Peel"

en

大きく分けると、
夢が覚めたら〜Nihil がセクション1
City Peel〜Phantomがセクション2
Numbness like a ginger、お人好しカメレオンがセクション3
ドラムソロ〜恋する惑星がセクション4
といった具合になる。


冒頭いきなり「さよなら街灯り、ずっと愛してたよ…」
と優しい歌声が聴こえてくる。
もうこの時点で頭はパニック‼︎
一体どんなセットリストになるのかわからずいろんなことが頭の中を駆け巡る。
まさかのこの曲がまた聴けるとは…。
なんて思っていたらぶん殴られるかのようなシュガー。
無理矢理にでもボルテージを高めさせられる。(シュガーがなくてもボルテージは元々MAXだが。)
そのままの流れで新アルバム曲の《ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ》が続く。そして同じくNinth Peel に収録されている《Nihil Pip viper》へと繋げていく。音源も良いのだが、ライブだとより洗練されてカッコよく聴こえてくる曲たちで構成された冒頭セクション。
ここで、「UNISON SQUARE GARDEN です‼︎」とお決まりの挨拶が入る。


少し時間を置き、第2セクションへと入っていく。
盛り上がった聴衆をなだめるかのような《City peel》と《静謐甘美秋暮抒情》に酔いしれる。どちらも街中の風景を歌ったような曲なので、連続性はないもののかなり親和性は高く感じる。
そして《WINDOW開ける》まさかこのタイミングでこの曲まで聴けるとは。
ここからまたまた久しぶりの披露となった《シューゲイザースピーカー》新曲の《アンチトレンディクラブ》、そしてMODEツアーで大活躍だった《MIDNIGHT JUNGLE》へと繋がっていく。3曲続けてバチバチのマイナー系ロックでゴリ押して来た後、斎藤くんの一言。「Phantom joke」きましたきました。これまた久しぶりの披露となったファントム。明らかに会場中のボルテージがまた1段階上がったのは間違いなくこの曲だった。
久々に聴けるとブチ上がるね🤟



少し間が空いて、《Numbness like a ginger》が始まる。ライブで聴くとより哀愁漂うようなところも感じられるし、希望めいたものもしっかり感じられる気がする。ラスト前のつかの間のセクションだからね…。と思ったのもつかの間。
「あ〜あ〜だから今その声をを捨てないで〜」
???!!!??????!!!????????

『え???なにが起こっている???』
あまりに驚きすぎて腰を抜かしそうになる私。
これは嬉しい誤算。予想外すぎた。
またこの曲が沁みる沁みる。CIDER ROADのアルバムからまさかこの曲が選ばれるとは。

そしてラストのセクションへと入っていく。
スペースシャトル・ララバイ》
アルバムの一曲目がこの位置に。雰囲気的にはいつものアルバムの1.2曲というより、シングルのB面やアルバムでも中間の位置にいるような曲に感じるのでこの辺に組み込まれている方が違和感がないかも。
そしてここもびっくりの
《放課後マリアージュ
B面枠をどこかでぶっ込んできそうだな…とは思っていたが、まさかこことは。確かにめちゃ盛り上がる。
そのままの勢いで《徹頭徹尾夜な夜なドライブ》観客からもより声が上がり、盛り上がりは最高潮に達する勢い。
《カオスが極まる》
まぁ、これがくるならここでしょう。徹頭徹尾との相性もよく、最高潮のままラストの曲へとバトンタッチ。
恋する惑星
「ラスト!」
みんなお待ちかねの新アルバムリード曲。これがなかったらもはやアルバムツアーとは言えなくなってしまうよ(笑)カオスからの雰囲気の違いも相まって、ラストにふさわしいより華やかな曲に感じられた。

恋する惑星

恋する惑星


「おまけ!!!」
斎藤くんがカポを付けて再登場。ということは…
ガリレオのショーケース》
はい。きましたー!!!久しぶりの演奏な気もする。
アンコールといえば!の曲に入ってくる曲なので、シンプルに嬉しい。
《kaleido proud fiesta》待ってましたよこれを。アンコールまでカポがなかったので、全くやらない可能性も考えられたけど、ガリレオが始まった瞬間にこれは確実だ‼︎!と思えたのでよかった。やはり良い曲だ。声も出せるようになってより会場の一体感も生まれる。本当によかった。

アンコールは2曲で終わり、「バイバイ👋」とあっさり帰る3人。
観客の多くはkaleido〜フレーズボトル を期待していたのではないだろうか。
これはたぶん後半のアルバムツアーまでおあずけか。
また簡単にくたばれない理由ができてしまいましたね。

kaleido proud fiesta

kaleido proud fiesta


[総括]

冒頭の夢が覚めたらからシュガーの流れはアルバムツアーとは思えない構成だったので単純に驚かされた。(シュガーくんはどこでも守れるんですか。ユーティリティプレイヤーですよあなたは。)
夢が覚めたらは昨年のftH8で演奏されたが、それまでは全く披露されていない曲だったので、ツアーのセットリスト入りするとは考えづらかった。(個人的には大好きだけど嫌いな映画のイメージで作られている曲になので、思い入れもあった。)
そして、今回の1番の驚きは間違いなく《お人好しカメレオン》だったと言える。これも15周年の記念ライブの頭で初めてライブで演奏された曲だったが、今回まさかのセットリスト入り。これは驚かざるを得なかった。私自身、ライブでは聴けておらず、ずっと心残りだったので、今回聴けてとても嬉しかった。
新アルバムのツアーではあるが、過去の曲もたくさん披露され、昔から好きな人も、初めて来たような人にも、楽しめる構成だったように思う。10年以上前の曲だろうと、今も当たり前のように演奏できるのは、ユニゾンの強みの一つとも言えるだろう。新旧の曲を組み合わせたことによる相乗効果も凄まじく、また新しい発見もあるので常に私たちを飽きさせない。昨年のシングルツアーとはまた違った魅力が見える新アルバムツアー、まだまだ始まったばかりなので、これからどうブラッシュアップされていくのかも楽しみなところ。

また行くよ。