自宅でのゲント隊長の様子が初めて描かれる。
しかしテレビを凝視しながらどこか変なゲント隊長。(これは前回に引き続きブレーザーの意思??)
皿洗いってのがリアルでいい。
息子はタブレットでブレーザーを見ている。
ゲント隊長なんだか嬉しそう。
怪獣の卵を観に行きたいという息子のジュン。
「親と子」
「赤ちゃんだ!怪獣の赤ちゃんだよ!」
ベビーデマーガの鳴き声に呼応するようにデマーガが山中から現出。
SKaRDから連絡がくるゲント隊長。
家族には施設課に所属との体にしている。
この辺なんか妙にリアル。SKaRDは公にできない組織なのか、単に家族に心配をかけたくないだけなのか。
久々に登場の参謀長。
ベビーデマーガは拘束されてしまう。
デマーガに対しても攻撃命令が下る。
一方的な命令に困惑するSKaRDの面々。
見物客たちは防衛隊の攻撃に備えて避難を開始する。
Mod.2換装状態での出撃シーンもしっかり見せてくれるのは良い。
ミサイルと同時に現着するアースガロン、早すぎない?笑
「赤ちゃんを守ってるんだ。」
アースガロン現着。
アースガロンの黒目がないのはそういう演出か…。
冷静なテルアキ副隊長に対して、いつにもなく交戦的なヤスノブ隊員。
アースガロンを完全に悪いロボのように見せているのは演出の妙。
これはブレーザーの意思で怪獣を止めろということなのか。はたまたアースガロンを止めろということなのか。
アースガロンが頭部に被弾し、押されていく。
目が壊れる描写なんてモロにメカ◯ジラやん…。
「なんか…違くない??あの怪獣やっつけなきゃダメかな?」
デマーガは単純に赤ちゃんを守りたいだけ。
息子の言葉を聞いて何かを思うゲント隊長。
そして息子に妻を託して現場へ向かおうとするゲント隊長。
妻は全部わかっている??
そしてブレーザーに変身。
すぐさまレインボー光輪を使用する。
(ここのブレーザーブレスの手元が写される場面でゲント隊長の衣装がしっかり今回のものになっているのがえらい。芸コマすぎる。ニュージェネシリーズはその辺が適当すぎたから嬉しい。)
光輪から冷気が発生してデマーガを氷漬けにしてしまう。
凍らせる技はいわゆる属性攻撃??
(他にもいろんな属性攻撃があるかも?スパイラルバレードだけでなくレインボー光輪大喜利もはじまっている…。)
スパイラルバレードを出して、デマーガに歩み寄るブレーザー。
しかしブレーザーは1人もがき苦しむ。もう一つの意思に止められているのか。
そこへミサイル攻撃がデマーガの元へ。
ブレーザーが咆哮でミサイルを一掃する。
「今日のブレーザーはよかった!」
ブレーザーが褒められると自分のことのようにはしゃぐゲント隊長。かわいい。(ほぼ自分でもあるのだから間違いはないけれど。)
親子3人が手を繋いで歩いていく姿で幕をとじる。
今回は前回と打って変わってゲント隊長の家族がメインとなり、SKaRDの面々が必要最低限の登場。前回メインだったアンリ隊員のセリフなんてホントに一言程度。思い切ってこんなバランスでもしっかりキャラを際立たせていけるのだからすごい。
怪獣の親子の話は過去作品にもいくつかあり、田口監督メインでの作品で挙げるとすれば、
ウルトラマンX 第2話
「可能性のかたまり」
ウルトラマンZ #11
「守るべきもの」
この2つが今回のエピソードと非常に似た話になっている。どれにも共通して語られるポイントとしてあるのが、怪獣を駆除するべきなのか?怪獣の意思を尊重して倒さないことで、人間への被害は増えるのでは?ということである。今回の「親と子」でもここをしっかりと観ている側に問いかけている節は感じる。
そして今回の1番のポイントはブレーザーが1人でもがくシーン。明らかにもう一つの意思に止められているのは明白。ブレーザーの右半身が攻撃しようとしており、左半身が止めようとしているように見えた。左半身側はデザイン的にも情報量が多い点や、ゲント隊長が左利きな点を考えるとゲント隊長の意思と予想される。(ゲント隊長演じる蕨野友也氏が左利きのため、役づくり上そうしたようにも思えるが、田口監督はなにか考えていそうな気もする。)通常、スパイラルバレードを投げるのは右手なので、こちらをブレーザーの意思側と考えるのが妥当ではあるのだが、今回のエピソード中のことを考えると、全く逆の可能性も捨てきれない。また、息子の話を聞いたゲント隊長だが、周囲の被害や家族の安全を考えて怪獣を駆除しようと考えた可能性もあるだろう。反対にブレーザーの意思が最初から怪獣に悪意がないことを認識しており、怪獣を逃がせようとしているようにも解釈出来ないこともない。
ゲント隊長の息子、ジュンにスポット当てているため、怪獣を倒さない=ゲント隊長の意思 というようにストレートに観てしまってよいのだろうかもいう疑問も残るのが面白い。ここで物語上でしっかりと描かれてないのも良いポイントでもあるし、今後の作劇にも関わってきそうなので覚えておきたい。