やんしのきまぐれポート

しがないアラサーがつらつらと文章を書いていきます。

ウルトラマンブレーザー 「オトノホシ」感想のお話。

ランニング帰りのアンリ隊員。
そこへ一通のハガキが届く。

10年前

「ツクシのおじさんからか。」

学生時代のアンリの回想が入る。

「良いものは良い。楽しむことに飽きはない。」

「好きなように音を楽しめばいいんだよ。」

音楽に対しても、それ以外のことに対してもすごく大切なことを言っている気がする。

僕らのスペクトラ

僕らのスペクトラ

「オトノホシ」

タイトルがとても凝っていて好き。

参謀長の無茶振りに反応するSKaRDの面々。
ここでもテルアキ副隊長のおかんっぷりが。
ゲント隊長の左目が光り、ヤスノブの野菜ジュースを手に取る。

そして不思議な空間でブレーザーと交流するゲント隊長。
AR技術を使った撮影方法が面白い。
ゲント隊長の話し方、きっと子どもや動物に対してもあんな風なんだろうなぁ。

「アッツ!!」

みんなの冷ややかな目がゲント隊長に向けられる。


場面が変わってツクシのおじさんに。
どうやらこれが最後の演奏会になるらしい。


隕石が突如落下。
ゲント隊長とヤスノブ隊員がアースガロンで出撃。

「はじめよう、これが最後のコンサートだ。」

幕が開き、コンサートが始まる。

なにやら不穏な空気。
そして隕石からガラモンが現れる。
ウルトラQのテーマ曲やないか…。)

「機械なのか?」
「ロボットってことですか。」
「ガラモン?なんか古くさい名前ですね。」

アースガロン出撃。

演奏会の音楽をバックにガラモンとアースガロンの戦闘が幕を開ける。
(この回のために作られた新規の曲ばかりなんて…素晴らしすぎる。脚本的にも作品全体としても音楽がしっかり組み込まれていることに感嘆する。)

「アンリの直感を信じる!」

すぐに言い切るゲント隊長がかっこいい。

アースガロンの上を跳ぶガラモンのカットがすごい。
Mod.2ユニットが破壊され、格闘戦に持ち込むものの、追い込まれてしまうアースガロン。ついには戦闘不能となり、ヤスノブ隊員は気絶してしまう。

そしてゲント隊長がアースガロンの上からブレーザーに変身。この今回もまたもやゲント隊長目線から。
いつものグングンカットからの右アッパーを喰らわせるブレーザー。どんどん戦闘センスが磨かれている?
しかし、固い装甲のガラモンに苦戦。

コンサート会場に到着するアンリ隊員。
ツクシのおじさんの正体はセミ人間で60年前に地球を侵略しにやってきたのだった。(なるほどそれでツクシのおじさん…。)

「だが、出会ってしまった。音楽に。」

音楽に魅了されたツクシのおじさん。しかし、侵略を実行しなければならない時が来てしまった。

スパイラルバレードでガラモンを切り付けようとするブレーザー。しかしびくともしない。
そして音波攻撃に苦しめられる。

「私に止めてほしかったからじゃないんですか??」

ガラモンに踏みつけられ、追い込まれるブレーザー

抑え込まれながらも銃を構え、引き金を引くアンリ隊員。
ツクシのおじさんの右手に見事銃弾は命中し、ガラモンの動きも止まる。
ブレーザーはすかさずレインボー光輪で反撃。今回は両手にそれぞれ小さい光輪を作ってジワジワと破壊していく。バラバラになるガラモン。

「これで楽団は解散だ。みんな好きに生きてくれ。元気でな。」

ツクシのおじさんの切ないようで、どこか安堵したような表情に胸を打たれる。

幕が降り、物語も幕を閉じる。



今回は2回目アンリ隊員回。冒頭からアンリ自身の回想から入り、相手との決着もアンリの引き金からというある種完璧すぎるほどの個人回。ゲストも特撮作品の1つのエピソードに出てくれるとは思えないほど豪華で、ウルトラマンブレーザーの作品としての本気度をまた感じさせてくれた。
全編通して音楽との噛み合わせも素晴らしく、一つのお話としての完成度はかなり高いと思った。また、現時点でブレーザーの中で1番好きなエピソードにもなった。