やんしのきまぐれポート

しがないアラサーがつらつらと文章を書いていきます。

ウルトラマンブレーザー「月下の記憶」感想のお話。

大空をマッハ9で飛び回り、街を破壊する怪獣デルタンダル。アースガロンを凌駕するスピードのため、SKaRDは取り逃がしてしまう。
一方、バザンガやゲバルガといった宇宙怪獣に関する『V99』という防衛隊の機密情報にたどり着いたエミ。それは、かつて行われた、とある実験とも大きく関わっていた。

僕らのスペクトラ

僕らのスペクトラ

「月下の記憶」


3話以来のエミ隊員回。
今までエミ隊員のパーソナルな部分にはほとんど触れられてこなかったが、今回は彼女の過去や内面に迫っていた。

今回の登場怪獣、デルタンダル。

その見た目から飛行に長けており、戦闘は全て空中戦。
アースガロンで対抗するものの、空中戦が出来るように造られていないために取り逃してしまう。(序盤の戦闘シーンのアースガロンが炎の中を通る描写カッコ良すぎ。)
デルタンダルは積乱雲を巣にしており、各地を転々としているという生態をすぐに突き止めるSKaRD。
飛ぶだけと言われたらそれまでな気もするが、飛ぶために洗練されたデザインで、変わった形のソフビが出るというだけでもこの怪獣の個性はしっかり出ているとも言える。

V99の謎に迫るエミ隊員。そして" ドバシ ユウ "という人間が関係していることを突き止める。ゲント隊長とエミ隊員の父親も実験施設の爆発事故に関係していたことを知る。

土橋を演じるのは寺田農さん。ウルトラではジードに出演されていたり、仮面ライダーWのボスとしても記憶に残る。
存在感がある方なのでここから物語の核心に迫る人物の1人として活躍してくれそう。

エミ隊員とゲント隊長の関係性が少しづつ深まる中、お互いに秘密を抱えながらも歩み寄り、真実に向かっていこうとしているのがわかる回だった。
エミ隊員の父親が所在不明となっていることに対して、一児の父でもあるゲント隊長が気持ちを受け止めているところが今回1番よかったところかも。

「なにかあったら遠慮なく言えよ。」

Aパートが少なかった分、戦闘後もしばらく話が進む厚めのCパート。ラストではエミ隊員とハルノ参謀長の関係性が明らかになる。
ここからどう物語を勧めていくのか。
V99とは?エミ隊員の父親の行方は?
縦軸の物語がより一層面白くなる回だった。