やんしのきまぐれポート

しがないアラサーがつらつらと文章を書いていきます。

「ドクターストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」感想

ネタバレ込みで感想をつらつらと書いてあるので、未見の人は要注意です!(まだ観ていない人がこのページに辿り着くことはないと思いますが‥。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMAXレーザー3Dにて鑑賞しました。

全編通してIMAX画角なので、完全にIMAX案件。これで観なきゃ損なレベル。

 

IMAX3Dでの上映は、IMAX上映作品としては「ゴジラVSコング」以来約一年ぶり。MCU作品としては「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」 以来約3年ぶりだった。(3Dメガネをもらうだけでテンションあがるよね。)

1作目の「ドクターストレンジ」の際もIMAX3Dでの上映を強く推していたのでかなり印象深い。

(その当時は字幕ではなく吹替での公開だった。)

 

さて本編。

 

まず最初にMCUのファンファーレが流れる。もうここで間違いなくテンションがあがる。(ストレンジが映るところが増えていたり、また違うverになった??)

 

序盤からアクションの応酬で、時々置いていかれそうになるが、テンポよく進んでいっていた印象。

ガルガントスの目がくり抜かれて倒されるところでこの作品のテイストを理解した人も多かったのではないだろうか。

ここに来て、また今までと違った作風でMCU作品を観られることは個人的には素直に嬉しかった。そして、ホラー映画が苦手な自分としては、ホラーテイストが強く逆に新鮮な気持ちで観ることが出来た。(ことあるごとに驚かせてくるのは心臓に悪いのでやめてほしい‥。IMAXは音が大きいから怖いのよ…。)ワンダが追いかけてくるシーンは本当に怖かった。

MCU映画でありながら、最新のサムライ味映画だと色んな人が言っている意味もわかる気がした。

 

そして今回の主人公のドクターストレンジ。

6年ぶりの単独作となったが、それまでに大きなイベントがありすぎたせいでよりキャラクターに厚みが出てきたように感じる。今回は物語上で元カノとの決別や自らの幸せについて考えており、しっかりとストレンジの単独作2作目としての側面を持っているのはポイントが高い。

アクションも新しい魔法をたくさん魅せてくれたり、魔法なしでの肉弾戦、ディフェンダーストレンジやシニスターストレンジといったまた新しいストレンジ(ヴァリアント)も観られ、飽きがこなかった。最後のゾンビを乗っ取ってからの悪霊を味方につけてしまうところとか最高としか言えない。

 

ワンダは完全にヴィランになってしまったな…。という印象でかなり観ていて苦しい気持ちにさせられた。「ワンダヴィジョン」でも報われないのに今回もダメか…。メインヴィランとして据えられたこともあってか、ストレンジと同じくらい掘り下げがあったのは良かった。(メインのドラマシリーズがあった後のこれはかなりの優遇な気がする。)

相手の本丸に単身乗り込んでめちゃめちゃにしてしまうなんて完全にスーパーヴィランなのよ…。ストレンジやイルミナティのメンバーもなかなかに強い人たちだと思うけれど、そんな人たちをものともせずにバタバタと倒してしまうのは一周回って爽快感すらあった。さらにホラー表現も相まってあのかわいいワンダが本当に怖かった。(いつか報われて息子たちとまた出てきてくれ。それが今の願い。)

 

次は新キャラのアメリカ・チャベス。冒頭から出てきて、全編通して守られ続けるかと思いきや、最後の覚醒。ヒロインでありヒーローになるオリジンとして彼女は大きな役目をもらったと思う。予告等を観た段階では、彼女が浮いてしまう可能性もあるのではないかと危惧していたが、マルチバースを使った展開にばっちりとマッチしていた。最後にカマータージで修行しているのとかいいよね。再登場が楽しみ。

ウォンに関してはせっかくソーサラースプリームになったのだから、もっと活躍する場面をくれてもよかったのでは…。とは思う。しかし、ストレンジの相棒かつ彼にはないものを持つ存在として描かれている点はとてもよかったと思う。(すでにフェーズ4の作品に出演するのは3度目なので、これからもちょこちょこ出てきてくれたら嬉しいな…なんて。)

 

そしてそして、問題のイルミナティについて。

個人的には声が出るほど驚く人もいたのだが、いくらマルチバースの存在とはいえ、あの扱いはいかがなものかとも思う。

別バースのモルド

ブラックボルト

キャプテンカーター

キャプテンマーベル(マリアランボー)

リードリチャーズ

チャールズエグゼビア

こう並べてみると錚々たるメンバーに思える(モルド以外)のだが、あまりにあっけなかったのは少し残念だった。(あれもサムライミ節なのか??)

特にリードリチャーズはかねてから噂されていたジョンクラシンスキーが演じており、純粋に驚かざるを得なかった。(本当に出るとは思わなかった。彼もアンドリューガーフィールド並みの嘘つきだぞ🤣)

 

 

総括すると今までのMCU作品とはまた毛色の違ったものをサムライミ監督がしっかり作ってくれたと思う。続編としても一本の映画としても純粋に楽しめた。また、ホラーテイストではあるが、根底はMCUなので、私のような苦手な人でも観られる点はかなり大きい。

しかし、シリーズものならではの問題点もある。ここまで大きくなったMCUではあるが、ディズニープラスのドラマ作品含め、シリーズを常に追えている人はまだまだ少ないだろう。今後、MCUはディズニープラスの作品を含めて繋がり、展開されていくことを明言されているが、同時にファンをふるいにかけている気もする。

今回もそれは例外ではなく、ディズニープラス初のMCUドラマとして始まった「ワンダヴィジョン」を観ていないとワンダ周辺のストーリーがポッカリと空いてしまうのは難点か。(ここまで観てきているMCUファンならば逃していることはほぼないだろうが、新規層を取り込むという点では大きな問題であると言える。)

さらにイルミナティで出てきたキャラクターに関しては、MCUの枠を越えて過去に実写化されてきた人たちであり、前述のワンダヴィジョンやアベンジャーズ

/エンドゲームまでを観る以上にハードルが高い。

しかし、ここまでくるとファンサービスの域であり、知っているだけ楽しいといった感じなので深く考えすぎるのも野暮なのかもしれない。

これからもMCUファンを喜ばせてください。マーベルスタジオさん。

 

最後に。

ブルースキャンベル面白かった😂